
活動目的
現在、東京湾や近郊河川で和船を見ることはほとんどなくなり、さらにその和船を建造していた船大工も伝統的技法で建造できる方はほとんど居られなくなりました。
このような状況の中、江戸木造和船細工の中山幸雄氏は、幕末から昭和初期頃まで東京湾や近郊河川で活躍した和船を、記憶にとどめるため図面や写真を基に精巧な模型(1/70)に復元制作を続けられ、今や120隻を超える隻数を所蔵されるまでになりました。
そこで、江戸木造和船細工による江戸湊のジオラマや東京湾や近郊河川で撮影された和船の写真展示を通して、和船や伝統的技法に触れ、関心を持っていただくことを目的に開催しました。
活動日
平成29年4月29日(土)~平成29年5月14日(日)
活動場所
船の科学館 本館一階ロビー
参加人数
6,056名
主な活動内容
江戸木造和船細工師として著名な中山幸雄氏が長年製作した、縮尺1/70の精密な手作り和船模型約120種200隻を、神社、寺、町屋、蔵、灯明台等当時の建物約50棟と共に情景豊かにジオラマ展示した。「船鑑(ふなかがみ)」よりPart.1 として、「船鑑」(当館所蔵)の実物を展示すると共に、江戸時代関東一円で使われた、屋形船、箱造日除け船、屋根船、猪牙船、湯船など主に船遊びに使われた和船の絵図や錦絵もパネル等で紹介した。
なお、4月29、30日、5月3~7日、12~14日(計10日間)は、中山氏が来館、作品解説や製作実演を行っていただいた。
【主な内容】
・和船模型
・和船の記録写真
・錦絵のパネル
・船鑑の展示
実施状況




展示会場の様子


週末には中山幸雄氏に来館いただき、展示品の解説や製作実演を行っていただきました